終活について
ライフエンディングに向けて準備することを「終活」といいます。
もしもの時に、家族が困らないように財産分与、処分すべきもの、延命治療について、葬儀の方法、お墓、自身の供養などについて残しておきます。
いざ「終活」を始めようとしても何から手をつけてよいか悩んでしまうものです。そこで手助けになるのが「エンディングノート」。人生を振り返り、残される人のことを考えて記しておきましょう。
エンディングノートの例
- □ 自身のこと
- プロフィール、各種保険証、財産とその分与
- □ 家族への希望
- 最後の迎え方、葬儀、お墓などの供養について
- □ メッセージ
- □ その他
- 宝物、作品など残してほしいもの、整理するもの
生前整理
「終活」として身の回りのものを整理しておく「生前整理」があります。
家族が処分しにくいものは自身で片付けるなど、迷ったら捨てる、身軽になるといったことが必要でしょう。
葬儀、供養
葬儀は事前に決めておけば、いざという時の段取りは葬儀屋さんが教えてくれます。
残された家族は突然の別れと介護の疲労で冷静な判断ができなくなっていることが多いために、事前にある程度は決めておく方が安心です。
葬儀の形式には家族だけはなくこれまで関わった友人や知人も見送ってもらうを「一般葬」、 家族や近親者のみの「家族葬」、火葬のみの「直葬」、海や山に散骨をする「自然葬」と多くの方法があります。
時間をかけて探してみてもよいかも知れません。
仏壇や墓探し
葬儀のあとは自身の供養があります。仏壇やお墓を用意しておきます。
仏壇は家族の身近に置いてもらうことが多く、お墓は遺骨を埋葬する場所です。
引き継ぐ家族の環境などを考慮することが大切です。
仏壇やお墓は先祖代々の大きな仏壇、「家墓」が主流でしたが、ライフステイルの変化により、地元に後継者が居ない、定期的な管理が難しいといった問題があります。
今は、仏壇とお墓の代わりになる「納骨堂」、お墓としての「永代供養墓」、「樹木葬」があります。
遺影も位牌も遺骨も預けるのが「納骨堂」で、遺影と位牌といった思い出は家で保管し、遺骨はお墓に埋葬する「永代供養墓」、「樹木葬」といった違いがあります。
ただし、寺院が運営してない場合は「永代供養」がないことがあります。
永代供養墓・樹木葬
寺院が供養と管理を行う「永代供養墓」、「樹木葬」と呼ばれるお墓があります。永代供養墓には「個人墓」、「両家墓」、「夫婦墓」、「共同墓」といった選択肢があります。
「永代供養墓」は慣習から宗教、宗旨、宗派による制約がない場合が殆どで、生前購入が可能な点から「永代供養墓」を選ぶ方が増えています。
「合祀墓」や「合同墓」というお墓もあります。合祀墓は他の人と一緒に埋葬されます。
まずはご相談を
現在は、「供養」、「埋葬」の方法が多種多様にあります。 納得のいく形でご自身の供養を選ぶには、まずは「納骨堂」、「永代供養墓」、「樹木葬」を運営する寺院や管理する施設に相談してみると良いでしょう。